10万円を借りたら毎日1000円の利息を取られた

10万円を借りたら毎日1000円の利息を取られた

Aさんは借金がかさみ、すでに消費者金融での借り入れができない状態になっています。

すさんだ生活を送っていることから、親兄弟にも見放されており、お金を借りることができません。

現在はアルバイトで生計を立てており、いい時は30万円ぐらい収入があるのですが、悪いときは10万円ぐらいに落ちてしまい安定しません。

なかなか借金癖から抜け出せないAさんは、ヤミ金の中で利息が高くなく、怖くないところがあればと同僚に相談したところ、「ヤミ金〇×」を紹介されました。

Aさんは「ヤミ金〇×」から「毎日1000円払ってくれれば、元金返済はいつでもいいから。」と言われ、10万円借りることにしました。

これを友人に話したところ、「そんなの暴利契約じゃないか。違法だから利息を払う必要はない。」と言うのです。

本当に払わなくていいのでしょうか?

 悩む人

ちょっとビックリなお話です。

払わないいの?

  • 審査なし
  • 無担保
  • 即日融資

このような資金繰りや生活に困っている人が飛びつきなるような誘い文句をチラシや看板で見かける方も多いことでしょう。

借りやすさをアピールするため、利息を年利表示ではなく、「1万円借りると利息は1日わずか8円」とか「月利1.5%」などと書かれているものがあります。

こういったものを見ると「8円か。それほどでもないな。」と利息が高く感じられないものです。

このケースのAさんの場合

Aさんの場合、10万円借りました。

Aさんが支払う利息は1日8円。

ひと月30日なら2400円

月利1.5%なら月1500円になります。

「これくらいならそれほどでもないよね。」と考えるかもしれません。

さて、これを年利に換算するとどのくらいになるのでしょう。

重要

「1日利息8円」の方は年29.2%となり、貸金業による制限金利である年18%を超えてしまいます。

それだけでなく、出資法の刑罰金利ラインである年20%を超える高金利なのです。こういった業者は刑事罰の対象になります。

それではもうひとつの「月利1.5%」の方は、年18%で制限金利である、年18%ギリギリのラインなのです。

決して安くはありません。

こういった金利が安く見えるからくりに騙されて、お金を借りる人は後を絶ちません。

悪徳業者に騙されないためにも、金利は必ず年利に換算してみることです。

Aさんのケースなのですが、1日当たり1000円の利息を支払うと、1年間で利息だけで365,000円になります。

10万円借りたので、年利にすると365%になります。

前述の規制金利年18%の20倍以上を取られていることになります。

友人が言うように「暴利」なのです。

では、Aさんはいくら支払えばいいのでしょうか。

年109.5%を超える利息契約の場合、業者との金銭貸借契約自体が無効になります。

社会問題になっているヤミ金は今回のケースのように法定金利の数十倍、数百倍の利息を取っています。

契約自体は無効になりますが、Aさんは借りた10万円の返済はしなくてはなりません。

ただし、貸金業法の規定に従い、利息は1円も支払う必要はありません。

貸金業者は今回のケースのような利息制限法所定の上限金利を超えての利息契約をしてはいけません。

しかし、年109.5%以下であれば、利息は支払わないといけません。

何度も言いますが、たとえ年109.5%以下であっても、年20%を超える金利を契約することは違法行為なのです。

とは言っても完全に無効というわけにはならず、利息は年15~20%の合法的な金利に基づいて再度計算を行います。

元本にプラスして再計算された利息を支払うことになります。

しかし、既に高利息で返済を行っている場合は過払いの分を元金の返済に充てることができます。それによって利息も少なくなるでしょう。

もし、年109.5%以下であっても、貸金業者の貸し付けの仕方や取り立ての仕方が悪質と認められれば、裁判所の判断で利息の支払い義務がなくなったり、かなり悪質であると判断されれば元金の支払いも免除されたりします。

貸し付けや取り立ての状況などの証拠を残しておくことも大切なことです。

今回のケースのAさんですが、厳しいことを言えば身から出た錆。

大事

お金を安易に借りるという癖は即改めた方がいいと思います。

たとえヤミ金から借りてその場を凌げたとしても何の解決にもならないからです。

どのように解決したらいいの?

借金がかさんでいるのなら法テラスなどの専門家に相談して、自己破産などの申し立てを行うという方法もあります。

世間的には自己破産はあまりいい印象を持たれませんが、他に返済の方法がないのなら仕方ありません。

自己破産したからといって戸籍に記載されることはなく、会社に知れるわけでもありません。

よほど事前に悪質な方法で取り立てに遭っていない限り、周りにも知られません。

官報には掲載されますが、まめに閲覧しに行く人が周りにいないならネットに掲載されるわけではないのでほとんど知られることはありません。

ただ、金融関係の会社はその性質上、きちんとチェックを行っていますので、こういった業種にお勤めの方は厳しいと思いますが・・・。

「それは暴利だよ。」と教えてくれた友人の一言がなければ考えることもなく、ズルズルと借金の渦の中に引き込まれていたかもしれません。

こうして借金への知識もないまま借りまくるAさんは、借金する資格すらないと私は思います。

ソフトヤミ金というものがありますが、そもそもAさんが言う怖くないヤミ金なんてありませんから・・・。

本当に友人に感謝しないといけませんね。

Aさんには今後お金に対する考え方を改めていただき、現在の借金を整理したら働き方や家計のやりくりなど、一から考え直していただきたいなと思います。