家族にバレない債務整理・自己破産は可能なの?
借金問題に心強い弁護士の存在

どうにかなると思って、少額から始まった借金も気付けば月の収入や小遣いでは間に合わなくなってきて、周りの人には気付かれたくないから「まだいける!」と何とか頑張ってしまい、ついにはどうしようもない状況になってしまった。
そこで考えたいのが、弁護士への相談です。
どうしようもなく、貸金業者から逃れていると、裁判所からの書類が自宅に送られてくるなんてこともあるので、そうなる前に弁護士に相談です。
ですが、先ず考えてしまうのが、
「債務整理・自己破産を行うのに周囲の人にバレないの?」
と言うことでではないでしょうか?
ズバリ言うと、
『ほとんどバレません!!』
ほとんどというのは自己破産に関しては、一部特記事項がありますので、改めて記載します。
家族や会社など周囲にばれない理由
バレない理由それは、依頼に対して守秘義務を負った弁護士が請け負ってくれるからです。
弁護士との契約後、今まで受けていた貸金業者からの電話などの連絡はすべて弁護士へ行くようになります。
その後の必要資料提出以外、すべての処理(書類関係なども含めて)は弁護士が行ってくれます。
書類の受け渡しも、処理が終了まで弁護士事務所にて保管してくれますので、自宅宛てに貸金業者から書類などが来ることはありません。
通常の貸金業者であれば、弁護士が付いたことで損失・減損の処理の準備を行うため、状況確認以外、弁護士へも連絡は行きません。
今まで苦しんできた、催促の電話を弁護士が受けていることはありませんので心苦しいことはないですね。
すなわち、債務整理にしても自己破産にしても、弁護士と契約したことで債務者は借金の取り立てに苦しむことからは解放されます。
では、債務整理と自己破産では、バレるかどうかの違いはどこにあるのかを説明します。
債務整理と自己破産の違い

債務整理は貸金業者へ利息の引き直し等で減額してもらう方法です。
自己破産は支払い能力がなく個人が持つ資産をすべて放棄した上で、裁判所から借金を免責してもらう制度です。
粗っぽい説明をしましたが、おおむねこのようなところでしょうか。
※個人再生は含まれません。
債務整理の場合
弁護士と貸金業者の間で、今まで支払った分を含めて、借金を再計算し弁済額とその後の返済計画を決めていきます。
今まで、毎月の返済の多くが利息にあたっていたものが、利息なしの元本に対しての返済のみになるので、月の返済額も減り、返済期間も早ければ2〜3年、長くても5年までには完済する計画で再度貸金業者と契約を結び直しします。
その時のやり取りも全て弁護士が入り、書類も弁護士事務所にてやり取りできるので、あとはコツコツと返済していれば周りの人にバレることはないですね。
自己破産の場合
自己破産の申請をするために、弁護士へ必要書類を提出する必要があります。
直近数カ月の取引口座の通帳コピー、世帯全てを含めた家族の収支表、資産状況が把握できるもの等です。
給与明細や通帳のコピーなどはすぐに準備できるかもしれないですが、家族の収支に関しては荒くても大丈夫です。
しかし、男性の場合だと奥さん任せにして、把握できていない人も多いのではないでしょうか?
先ずは、
ここが第一関門ですね。
次に、書類を提出すると裁判所から日付と時間指定で弁護士宛てに免責するにあたって裁判所に来るように指示があります。
これには必ず出席しなければいけませんので、平日ですが、会社を休むなどして都合をつけなければいけません。
これが第二の関門です。
ここまでくれば、よっぽどのことがない限り、借金から解放され、新たな生活を迎えることができます。
(※自己破産の場合、裁判所の官報に一定期間、自己破産者のリストが表示されますので、裁判所マニアが近くにいるとバレる可能性もあります。)
また、債務整理・自己破産ともに免責を受けて5〜7年は新たなローンやクレジットカード発行ができませんので、その際に勘がいい人にはバレるかもしれません。
多少のデメリットはありますが、返済めどが現状で立っていない人にはメリットの方が多い手段ですね。