同棲を考えていた彼女に借金が!彼女の借金を返済する方法は?
結婚を考えて同棲しようとした男性が、彼女から借金があることを告白された話です。
突然の告白に男性は戸惑いました。
しかし、借金があるからと言って、すぐに嫌いになれるはずはありません。
かといって、借金を作るような女性と結婚するのは・・・という疑心も少なからずあったようです。
そんな男性からの相談でした。
☞私は、彼女の借金問題を解決して、きちんと信頼し合えてから結婚ができるようにアドバイスしました。
付き合っている彼女からの突然の告白!借金があることが判明!
彼と彼女は付き合って1年でした。
二人は婚活パーティで知り合い、お互いに結婚を前提にした付き合いを開始。
二人の家は少し距離があり、車で2時間かかるとのことでした。
それに、仕事の都合もあって、会えるのは月に2、3回。
それでも結婚を前提とした大人同士の付き合いですから、1年が経過した頃には本格的に結婚を意識し始めたようです。
男性の方から「同棲しない?」という話を持ちかけると、想定外の返答が・・・

男性は、同棲の申し入れをすぐに受け入れてくれると思っていたので、かなりビックリしたようです。
ただ、男性の「彼女と結婚したい」という気持ちには変化はなかったようです。
「大丈夫。それでも気持ちは変わらないから」
一方で、将来の事を冷静に考えると心配になり、私へと相談されたのです。
<h2>借金問題を抱える彼女に戸惑いつつも結婚を望んでいる男性
「これから先のことを考えるとやはりお金のことは大事」
そう考えるのは普通でしょう。
借金があることを告白されたことで、男性は女性のお金使いに不安を覚えたのです。
それと同時に、彼女の借金がなくなるにはどうしたらいいかと悩んだそうです。
彼女が借金をした理由
まずはきちんと借金のことをきくことから始めました。
彼女が初めて借金をしたのは今から6年前の25歳の時。
当時、彼女はアパレル会社の派遣社員でお給料も安かったそうです。
しかも、自社メーカーのジュエリーや洋服を身につける必要がありました。
社割で買えるとはいえ、定期的に購入する負担は大きかった。
おそらく、何度も生活費に困ることがあったでしょう。
このような生活苦から借り入れてしまう方は少なくはありません。
彼女もその一人です。
ある時、交通費さえ手元にない状況に。
困った彼女はキャッシングを利用したそうです。
しかし、大きな問題にすぐに直面。
「借りたはいいが、返すお金はない」
結果的にキャッシングを繰り返す生活となったのです。
現在、借金を始めてから6年。
正直、それなりの金額になっていると男性は思っていたようです。
「数百万だったらどうしよう、別れるしかないかな?」
誰でもそういう思いもよぎるでしょう。
何にせよ、私がアドバイスするにもいくらあるのか聞いてもらうしかありません。
彼女が抱える金額にびっくり!数十万でも返済ができない生活
男性は勇気をだして借金額を聞いてくれました。
「たったの50万円でした。僕の想像している額ではなくて安心。でも、たった50万円を返済できないのかと・・・」
そうですね。
普通、借金と聞くと数百万とか想像するかもしれません。
実際に、この男性もそうです。
普通の会社員として10年以上働けば、派手に遊んだり浪費しなければ、数十万くらいの貯金もあるでしょう。
不安な思いから、男性は友達にも相談したと言っていました。
「それって詐欺かなんかじゃないの?」
「50万という金額が怪しいよ。50万くらいなら立て替えてあげられちゃうだろ」
男性は友人の言葉に悩んだそうです。
実は私も、「詐欺かもしれない」という心配もありました。
しかし、それは男性から相談を聞いた当初のこと。
彼女の生活は常にギリギリです。
派遣社員が一人暮らしで、かつ毎月お給料から洋服やアクセサリー代を天引きされる。
交通費も後払い。
ボーナスもなし。
いつ借り入れしてもおかしくない生活を送っていたのは確かです。
男性もそれを分かっていたのでしょう。
「僕が立て替えようか?」と彼女に提案したそうです。
「借金は自分で返したい。だから返済が終わるまでは結婚を待って欲しいと」
私は、男性の提案をキッパリと断ったと聞いて安心しました。
100パーセント詐欺ではない!という確信はありませんが、二人のためにも少しでも早く彼女の返済が終わる方法を考えようと。
★100万円の借金はどう返す?無理のない解決シュミレーション
収支のバランスが取れていない返済では借金は返せない
結婚前のお金の問題を引きずる夫婦は少なくありません。
将来の二人のことを考えると、やはり「彼女自身できちんと返済してほしい!」という思いがありました。
それから結婚した方がお互いのためです。
収入は手取りで20万円、ボーナスはありません。
家賃や水道光熱費で約8万。
携帯や税金、保険や食費なども引くと、残るお金は約4、5万円。
それとは別に月に1つか2つは自社商品を購入しているので、給料から約1〜2万弱が天引きされていました。
4万円が残りますが、デート代や友人との食事があります。
‼借金返済に回せるお金は1万円程度です。
50万円の借金の返済を毎月1万・・・。
利息がなくても50回の支払い。4年と2ヶ月。
ただ、利息があるのでこんなに簡単な話ではありません。
彼女の返済方法では利息だけの返済で元金が減っていない!
実際には、1万円の返済では元金は全然減りません。
彼女が借り入れしていたキャッシング会社の利率は18%。
単純に1か月(30日間)にかかる利息は、
借入額50万円×0.18÷365×30 で7,397円。
1か月後の返済日に1万円を返済しても、1万円のうちの7,397円は利息へ回されてしまいます。
残りの2,603円しか元金にまわされないのです。
借入元金は50万円-2,603円なので、残高は497,397円。
これではいつになっても返済は終わりません。
だからと言って、今の彼女が返済に回せるお金は頑張っても1万5千円程度。
それ以上の無理は逆に危険です。
無理のある返済は、ストレスから逆に借り入れしてしまうリスクを高めます。
★返済のためにまた借金…利息で借金が膨らむワケと恐怖のペース
将来結婚することを考えた場合の彼女の借金解決策
彼女の借金は、今の状況を続けていても返済までは程遠いものです。
とはいえ、
・収入が増えることはない。
・仕事にも関係する自社商品の購入をやめさせるわけにもいかない。
・息抜きに友人との食事をやめさせることもできません。
・生活も派手な生活とは程遠く、節約すべきことはきちんとしている。
この状況で返済額を増やすために唯一考えられことは?
家賃を減らすことしかありません。
私は、一刻も早く彼女は一人暮らしをやめるべきです、という提案をしました。
男性からは「それは難しい」という返答がありました。
「彼女の実家にはお兄さん夫婦が同居している。彼女が実家に戻ることは難しい」
そこで、私はもう一つの提案をしました。
男性の方も一人暮らしで、家賃の半分は会社持ちです。
「一緒に住むのはどうですか?」
男性はもともと自分で家賃と水道光熱費を負担しています。
一緒に住めば、彼女の負担は一気に減ります。

‼決して男性が彼女の借金を返すわけではありません。‼
借金を優先的に返せる環境を彼女に与えてあげるのです。
男性は言いました。
僕が彼女の借金をさっさと返してあげれば終わること。
僕は冷たい、せこい男なのでは?などと考えたこともありました。
でも彼女にそれをしたら、僕に引き目を感じてしまうような人だし・・・
僕が返済してあげてしまうのは、二人にとってよくないのですよね?
この男性はとても優しい人です。
しかし、お金の問題はシビアになるべき!
「借金の肩代わりはしないほうがいいです。あなたは彼氏として、できることをしてあげるほうが彼女のためにも、二人のためにも良いと思います」
男性自身もその方法が最適だと納得してくれました。
借金を返して結婚へ!同棲スタートから7ヶ月で完済
同棲スタート時の借金は48万円です。
家賃と水道光熱費の負担がなくなった彼女は毎月7万5千円の返済ができるようになりました。
デートや友人との食事、さらには返済後にも手元に残るお金ができるようにもなったのです。
だからと言って彼女は使わず、少しのお金を貯金へと。
変わらず節約もしました。
男性も彼女と生活することで、食費にかかる費用が一気に減りました。
男性の方は外食ばかりで自炊もしていませんでしたから、4万円以上も浮くようになったのです。
今回の二人にとっては、同棲によって借金を解決する、という方法が最適でした。
他にも良かったことがあったという報告ももらいました。
一緒に住んでみて、彼女は浪費家でもなければ、お金の大事さもわかっている人だと不安もなくなったようです。
一度借りると癖になる人は多いので、それはとても大事なことです。
また、借金やお金の事だけでなく、相手の性格や考え方も知ることができて安心したようです。
一時は、「結婚詐欺?」、「お金にだらしない人?」、「実はギャンブル好き?」という思いもありましたが、そういう不安や疑いが消えて良かったです。
彼女はそれからも頑張って返済し、何年ものあいだ背負っていた借金を7ヶ月で返済できたと。
まるで自身の借金を返済したかのように喜んでいました。
どんな額の借金でもあることに気づかないと借金生活は終わらない
今回の借金について考えると、お金がある人にとってはたかが50万円かもしれません。
それほど高収入ではない方でも、それなりの貯金はあります。
しかし、彼女にとって50万円は先が見えない返済額でした。
月々返済しているとはいえ、利息分程度。
元金が減っていない状況では、全て返すのは程遠い話です。
確かに当時の彼女の収入と生活からは仕方なかったのかもしれません。
ただ、「利息しか返せていない」ことに気づいていなかった点が借金生活を長引かせていた原因です。
計算が苦手だという理由ではありません。
その状況は、借金を返済している人の多くが気づいていません。
ただ目の前の借金ばかりを見てしまうからです。
借金を返済するには、冷静になることです。
返済を終わらせるにはどんな方法があるのかを考えることがとても大事。
そして生活を変える勇気も必要です。
今回の彼女にとっては、借金を抱えたままで同棲することは本望ではなかったと思います。
しかし、自身の返済や二人の将来のことを考えたうえで同棲をスタートさせました。
一方で、同棲をしても、質素で節約する生活は変えませんでした。
これができない方が多くいます。
そんな中で彼女はよく頑張りました。
男性同様に、二人の将来をきちんと考えていたんでしょう。
そういう彼女の姿勢が二人の関係をより深めたのだと思います。