1年前にでき婚した夫に債務整理の過去!住宅ローン審査に不安

1年前にでき婚した夫に債務整理の過去!住宅ローン審査に不安

借金と住宅ローンに関連した悩みで多いのが、「住宅ローンの審査に通るか不安」という心配。

Aさんもそんな心配をしている一人です。

Aさんの旦那さんは5年前に債務整理をした経験があります。

弁護士に依頼して、任意整理をしたそうです。

Aさんと出会った2年前にはすでに完済していたため、1年前の結婚時にはその過去を知らなかったようです。

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それから1年。

Aさんは家族が増えるのを機に、一軒家を購入しようと提案。

そこで問題になったのが住宅ローンでした。

旦那さんから、債務整理した過去をカミングアウトされたのです。

Aさんにしてみれば、突然のことで驚いたことでしょう。

しかし、過去のことだし2年前には完済しています。

夫婦間においては、特に問題にはなりませんでした。

問題なのは、住宅ローン審査。

借金をしたり、債務整理した過去があると、住宅ローンは組めないのでしょうか?

このような心配、不安を持っている方。

ここでは借金と住宅ローンについて説明していきます。

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借金と住宅ローンの審査は関係している

Aさんの旦那さんが住宅ローン審査に通るかどうかは、2つのポイントがあります。

1つが信用情報の回復です。

もう1つが社会的信用。

まず、信用情報ですが、延滞などの情報を金融機関が共有するための機関があります。

それは信用情報機関です。

日本にある信用情報機関は3つ

この機関のことを簡単に言うと、現金以外のお金に関する情報の共有場所です。

現金以外とは、例えばキャッシングやカードローンなど。

現金なくして買い物ができるクレジットカードも含まれます。

クレジットカード

クレジットカードに関しては、ポイントを貯められたり多くの人が持っていることでしょう。

その申し込みをした段階で、カード会社は信用情報機関へと情報を送ります。

よって、ほとんどの方は情報を共有されていることになります。

例えば、クレジットカードで商品を購入したりすれば、その情報は登録されます。

もちろん、キャッシングやカードローンも同様です。

重要

利用や借り入れした情報や延滞や残額、債務整理や多重債務などなど、

3つの情報機関のどれかに登録されることになります。

そして、住宅ローンの申し込みを受けた金融機関は、この機関にある情報を確認して「お金を貸しても大丈夫な方か否か」を判断するのです。

3つの情報機関とそれぞれの特徴については以下のとおりです。

日本信用情報機構(JICC)

加盟会員 消費者金融業者や信販会社が情報共有
事故情報の登録期間 延滞解消から5年
自己破産・個人再生終了から5年
任意整理受任から5年
多重申込6ヶ月

CIC

加盟会員 クレジットカード会社や信販会社
銀行系金融機関や消費者金融が情報共有
事故情報の登録期間 延滞解消から5年
自己破産終了から5年(個人再生と任意整理はのならい)
多重申込6ヶ月

全国銀行個人信用情報センター(JBA)

加盟会員 銀行(農協、信用組合、信用金庫なども含む)
銀行系カード会社等が情報共有
事故情報の登録期間 延滞情報5年
債務整理5年(自己破産10年)
多重申込6ヶ月

さて、Aさんは任意整理をしてから5年が経過しています。

この表から言えば、Aさんの事故情報は消えている可能性が高いでしょう。

債務整理も様々で、他の自己破産や個人再生に比べたら多少は甘くなります。

もしも自己破産や個人再生だったとしたら、あと半年か1年くらいは様子を見た方がいいかもしれません。

また、銀行や銀行系カードを自己破産していた(JBAに登録されている)場合には、すでに紹介した表にもあるように10年はローンが通るのが厳しいでしょう。

心配な方は信用情報の開示をしましょう。

開示の記録は残りますが、情報を共有している金融機関や業者等に知られることはないので開示しても問題はありません。

JICCとCIC、JBAで開示をしてみて、事故情報がなければ審査を受けられます。

ただし、過去に借り入れをしていた金融機関では無理です。

なお、ローンを申し込む先に自分からカミングアウトして相談することも一つですが、相手を選ぶ必要があります。

債務整理の事実を伝えることが、マイナスにならないとは言い切れません。

中には、逆に相談したことで「親切に対応してもらった」というケースもありますが、自分でできることをやってからの方がいいでしょう。

しかし、開示してみたはいいけど、もしも消えていなかったとしたら・・・。

まだ諦めてはいけません。

特にAさんの旦那さんの場合にはクリアできる可能性は残されています。

それがもう一つのポイントとなる社会的な信用です。

社会的な信用が住宅ローン審査ではポイントになる

住宅ローン審査に通るかどうかは、属性なども加味されます。

申込者の年齢やどんな仕事を何年続け、貯蓄はどれくらいあってお給料はいくらか?など・・・

Aさんの旦那さんは現在37歳

不動産関連の会社に勤続年数6年。

年収は600万円

Point

この情報からすると、任意整理の登録情報が残っていたとしても審査が通る可能性はあります。

実際には各金融機関で審査を行い、その結果次第です。

しかし、Aさんの情報が信用情報機関から消えるまではあとわずかでしょう。

そういった事情とAさん個人の属性からすると、いい融資先が見つかればかなり望みはあります。

また、もしも審査が通らなかったとしても、あと1年もすれば通ると思います。

任意整理の場合は、信用回復さえすれば特に問題なく審査は通ります。

1年なんてあっという間です。

その間に頭金を貯めて、少しでも月々のローン返済を減らすことも重要だと思います。

一番大事なのは頭金となる貯蓄

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債務整理した人は、住宅ローンが組めないのでは?

などと悩む方がいますが、そんなことはありません。

今すぐは無理だったとしても、二度と事故情報となるような延滞や債務整理をすることなく過ごせば、いずれ審査に通る日はきます。

重要なのは、ローンを申し込める日が来るまでの間に、どれだけ社会的信用を高められるかです。

勤続年数は長くなっているか。
年収が増えているか。
自己資金はあるか。

この中でも、「自己資金」はポイントです。

借り入れしたい額の2割程度の貯蓄はあった方がいいでしょう。

過去に借金して債務整理(多重債務)した方の多くは、この貯蓄をできない方が多くいます。

Aさんの旦那さんがどうなのかはわかりません。

しかし、住宅ローンは、何千万というお金を何十年もかけて返済していくわけです。

コツコツと貯金が出来ないような方は、危険だと思います。

もしも事故情報が残っていた場合には、目の前のローン審査に通ることよりも、まずは貯蓄です。

その時のために準備しておくことの方が大切だと思います。

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